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ファッション用カラーコンタクト [コンタクトの話]

最近よく目にするのは、ファッション用カラーコンタクト。

主にエステサロンや雑貨店などで売られているようですね。黒目を大きく見せるだけでなく、瞳の中に☆が描いてあったり、サッカーボールのデザインがあったり、そのバリエーションの多さと遊び心には、私のようなおっさんでも目を見張ってしまいます^^  当然これは視力矯正目的ではないので、度付きのレンズは販売できない筈ですが、あるエステサロンでは、ワンデーアキュビューのパッケージを見せたらそれと同じ度のレンズを出してきたという話も聞きます。(それって薬事法違反でないの? これもまたびっくりの話です。)

私の自宅から車で5分くらいの、いかにも若い女の子をターゲットにしたようなファンシーショップでも売られているようです。もう5,6年前からPOPが張ってあったので、結構一般化しているのかもしれません。

ついこの間も、私の勤めるクリニックに、おしゃれ用のカラーコンタクトを購入して、ひどい炎症を起こした方が来院されました。(Aという大手ドラッグストアで購入されたようです)本人もカラーコンタクトが原因だというのは良く解っていたので、Drがしかるべき対処をして事なきを得ましたが、最近こういったケースが増えており、心を痛めております。

 

今年1月、国民生活センターの調べで、おしゃれ用のカラーコンタクトについてのトラブルが急増しているとの報道がありました。(一例:http://www.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/jp_print/423733

ここにもあるように、高度管理医療機器として普通の視力矯正用コンタクトを作っているメーカー品は、それに使用している染料など厳格な基準で製造されていますが、いわゆる雑貨扱いのカラーコンタクトはそういった規制がされていないのが現状です。

日本でカラーコンタクトが承認されたのはもうかれこれ20年近く前になります。それまでもいわゆる「虹彩付きレンズ」といったものはあったのですが、主に「虹彩欠損症」などの疾病後遺症を外見上補正する-義眼的な位置づけの製品でした。「おしゃれ用としてのコンタクト」という消費者のニーズが起こり、それに応えようとした一部のコンタクトメーカーは当時の厚生省に対して、虹彩の外見的な補正を表向きの理由にして、医療用具としてのカラーコンタクトとして(本当の目的は明らかにおしゃれ目的だったのですが・・・)製造販売の許可を得たようです。(だから赤やゴールド、シルバーなど、人間ではあり得ない瞳の色のカラコンは「医療用コンタクト」にはないのですよ^^!)

その後紆余曲折もあったのですが、医療用カラーコンタクトもワンデータイプからコンベンショナルタイプまで多くのラインナップがそろうようになりました。しかし、「外見の補正」という建前がある為に、欧米に比べ、日本では相変わらず、正規のカラーコンタクトのカラーバリエーションが少ない状態が続いています。

雑貨としてのカラーコンタクトは、そういった消費者のニーズに当局の規制が追いついていない「隙間」に根深く浸透していったものと考えられます。

もちろん、医学的に見て、角膜上に装着するコンタクトレンズに着色することは、医療機器としての性能を敢えてレベルダウンすることと同じ意味であるため、それを根本から否定する「良識ある眼科医」の活動もありました。

私個人の意見としては、「おしゃれ」というニーズに対しても積極的に取り組んだ政府(厚生労働省)の規制が必要と考えています。「医療機器」という概念と「おしゃれ用ツール」とはなかなかなじめないものかもしれませんが、使用することが危険と隣り合わせである以上、無理矢理にでも高度管理医療機器に含めてしまって、人体に悪影響のある物質を使用出来ない環境をつくってしまわなければ、前出の「日経BP」の記事にあるように、深刻な被害が増えていくように思います。

このブログをごらんの皆さんも、カラーコンタクトを買われるのでしたら、必ずコンタクトクリニックを受診して適切なアドバイスを受けて下さいね。そしてカラーコンタクトは医療用コンタクトよりも厳重な定期検査が必要であることもお忘れなく・・・。


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ワンデーアキュビュー乱視用 [コンタクトの話]

ついでにワンデーアキュビュー乱視用も取り扱うことにしました。デイリーズトーリックだけで充分と考えていたのですが、やはり、お客様の要望には応えられる環境だけは整えておかなければと考え直しました。

製品情報は↓のメーカーHPをご覧下さい。

http://acuvue.jnj.co.jp/product/ast/promo/index_f.htm


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フレッシュルックデイリーズ [コンタクトの話]

チバビジョンのデイリーズからカラーコンタクトが出ました。当店でも取り扱いを開始します。

我々「おっさん」は別にどうということはないのですが、うちの若い女子社員の間での人気は、かなり高いようです。J&Jワンデーカラーよりバリエーションは少ないけど、色遣いが自然でピュアな感じなんでしょうか?デイリーズはもともと眼球へのセンターリングがいいレンズなので、ワンデーアキュビューのようなレンズズレは起こりにくいと思います。

ファッションとしては、おじさんには正直よくわかりません。すみません。

製品についての詳しい情報はメーカーのホームページでご覧下さい。

http://www.freshlook.jp/

皆さんの会社でも、女子社員がこれを付けてくることもあると思いますが、無関心ではいないように・・・。

韓流スターのような台詞でほめてみては?きっと引かれちゃうだろうなあ・・・。


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レニューモイスチャーロック回収? [コンタクトの話]

今年の初めに、ボシュロムの営業担当者から、同様の眼感染症が香港など東南アジアで発生し、モイスチャーロックの回収と販売停止をしているという話がありました。発生原因としては「亜熱帯性の真菌であること」と「ユーザーの衛生観念の低さ・・・云々」といった説明を受けたように記憶しています。まあ、東南アジア諸国ならそう言ったこともあるかなくらいに考え、それ以降、別に気にもとめていなかったのですが、あらためて米国で同様の症例と報道がされるにあたり、フザリウム(Fusarium)について調べてみました。

どうやら、植物に生えるカビの一種で、感染した麦を食べることでアカカビ中毒を起こすことがよくある。また、一部には刺激の強い毒性を持つものがあるようです。(参考)http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kabi/kabi1-7.html(東京都衛生局HP)

このHPではカボチャに発生したフザリウムが紹介されていますが、前出の麦や、ゴルフ場などの芝生の類にも発生するなど、けっこう身近なカビのようです。

アカカビ病は、小麦大麦など麦類の最重要病害のひとつであり、穂に病原菌が感染することで、粒が肥大しなくなったり、穂全体が枯れたりする病害である。赤かび病という名称は、病原菌が赤色系フザリウム属菌(一部は転属)から名づけられた。一部の赤かび病菌が産生するマイコトキシン(かび毒)が、食品の安全性の観点から問題とされている。(抜粋→)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%8B%E3%81%B3%E7%97%85(ウィキペディア)

こういったことから、当然農業分野では各種の実験のため、フザリウムを培養する事もあるわけです。こういったものの培養には「寒天培地」が用いられることが多く、実際に岐阜大学生命科学総合研究支援センター内の臨床微生物迅速診断研究会のHP(http://www.jarmam.gr.jp/situmon/baiyo_fusarium.html)でも、その方法について詳細に回答されています。

さて、コンタクトレンズですが、今世界中で発売されているソフトコンタクトレンズは、すべて水分を含むことでその柔軟性と酸素透過性を実現しているものばかりです。オーツーオプティクスやアキュビューアドバンス(日本未発売)などの「シリコーンハイドロゲル」素材を使用するものも、含まれる水分が少ないくらいのことで、大差ありません。

コンタクトの洗浄消毒液に殺菌能力がない場合、涙を充分に含んだソフトコンタクトレンズは、カビなどにとって栄養価の高い格好の繁殖場所になりますので、まさに寒天培地のようなもの。当然その殺菌が出来ていないことは重大な結果を招くことになります。

おそらく、カビが繁殖したレンズを数日間(あるいは数週間か?)装着し続け、真菌性角膜炎を起こしたものでしょう。

そもそもアレキシジンという物質はどういったものかは私にはわかりません。(メーカーがPRのために用いる「商品名」のようなものではないかと考えています。間違いがございましたらご指摘下さい。)モイスチャーロックについては、FDAへの届け出などでもフザリウムへの有効性は書かれているとのことです。他社製品についても発生しているようですが、全例の中でもレニューモイスチャーロックが占める割合が多すぎるのが気になります。やはりアレキシジンに問題ありという処置だと解釈するしかないと思います。

レニューについては、「レニュー」「レニューマルチプラス」の二種類が日本で発売されており、「モイスチャーロック」は未発売なのがせめてもの救いです。最後にメーカーのHPを紹介しますのでアクセスしてみて下さい。

http://www.bausch.co.jp/company/news/20060411.html

 


AOセプトはどうなった? [コンタクトの話]

年末に世界中のコンタクトショップや薬局から消えてしまったAOセプトは、いまどんな状況にあるのか???

先日メーカーの営業さんにその話を振ると、おもむろに合掌しながら「もう少し待って下さい・・・4月・・・いえ5月くらい」とのこと。

私「ちょっと待ってよ!3月に復旧する予定だったんじゃないの?」

メーカー「いえ、今はもう生産再開していまして、備蓄しているところです・・・。」

AOセプトの再会をお待ちの皆様、もう少し辛抱して下さい。

ゴールデンウィーク開けくらいには店頭に並ぶことと思います。

私「まったく!」「大損害だよね・・・うちも・・・」

メーカー「・・・」

 


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コンタクト検査料金の改定について(続報) [コンタクトの話]

昨年末、突然発表された「コンタクト診療の自己負担化」ですが、だんだん詳細が解ってきました。コンタクトユーザーさん皆さんが注目されていると思いますので、少々予測も含めながら、このブログで中間報告したいと思います。

コンタクトの処方について、初診は保険が取れますので、患者さんの自己負担は大きく代わらないと思います。むしろ全体には点数が引き下げられていますので、やや安くなると思います。

しかし、定期検査-使い捨てコンタクトの再処方を含む-は、完全に自己負担となります。今までのコストをすべてユーザーに転嫁しようとすれば、およそ1回あたり2,000円~6,000円くらいになると思います。果たして年間数回もこのコストを受け入れて頂けるか疑問です。

もちろん、疾病があった場合の治療については保険が認められます。しかもコンタクト関連の疾病ということで、今回から比較的安価な配点がされていますので、ユーザーへの負担は少ないと思います。

だからといって、検査の度にいつも疾病を伴うようでは本末転倒です。

おそらくそれぞれのクリニックで、お客様負担が少なくなるようなシステムを検討中と思います。ただ、大きな流れとしてはコンタクトレンズの代金は確実に上昇するということになると思います。

ここ10年くらい、毎年のようにレンズの価格は下落傾向を続けてきました。特に保険で入る検査料収入をアテにして、コンタクトレンズは仕入れ価格を下回るような売り方をしてきた一部のクリニックや、それに上手く便乗したコンタクトメーカーに基本的な問題があることは当然です。これを機会に、適正なレンズ価格と安心の持てる医療体制を作り直すことが我々業界人のつとめではないでしょうか。

使い捨てコンタクトが普及し、コンタクトの処方も簡単になり、安全性も高まった為かえってトラブルが起こった場合の危険性が忘れられています。私のつとめるクリニックも、原点に帰って安全なコンタクト診療と販売を続けていきたいと考えております。

PS.ラビ子さんのような場合は、今回改訂の対象からはずれると思いますので、今までと同じサービスが受けられると思いますよ^^  本当にコンタクトレンズの恩恵を受けられるのは、こういった方でなければいけないと思います。レンズ代金も保険請求出来るようにして頂きたいですね。

 


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ワンデーアキュビューディファイン [コンタクトの話]

今日うちの眼科に、強度近視+網膜乱視でハードコンタクトを使用中だけど、ワンデーアキュビューディファインを使いたいという方がいらっしゃいました。

若い女性でしたので、少しでもおしゃれにしていたいという女心を痛いほど感じ、うちのスタッフもがんばっていましたが、ディファインはー6Dまでしか対応していません。

なにかいい方法は?と僕に聞いてきたので、ひとしきり考えた後、「ピギーバックでやってみたら?」と助言。

ピギーバックとは最近ではあまり処方されなくなってしまいましたが、円錐角膜などの対応として、ハードコンタクトでなければ視力矯正が出来ないが、異物感を少なくしていきたい場合に採る方法です。具体的には度無しの医療用ソフトコンタクトの上にハードコンタクトをフィッティングしてあげるやり方です。

今回の患者さんは、ハードコンタクトが下方固着してしまい、かえってトラブルの元になる恐れが強いため断念してもらいましたが、上に載せるハードコンタクトのベースカーブさえいじれれば(ディファインの上に載せる専用のハードを作る金銭的余裕があれば)十分カラーコンタクトを使ってもらえたように思います。

ただ、ワンデーアキュビューのようなグループ4のレンズなどは、ハードの動きを阻害する傾向があるように思います。できればグループ1のレンズで土台のソフトコンタクトを処方出来ればベストと思います。

最近はコンタクトで視力矯正が出来て当たり前。益々個人の事情にあわせた処方が必要な時代になってきました。なかなか難しいけどやりがいのある仕事です。


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コンタクトレンズが変色するのはどういう事? [コンタクトの話]

MONDOにアップしました。よろしくお願いします。

https://www.so-net.ne.jp/mondo/halldic/view_question.jsp?mid=130410

煮沸消毒が主流だった頃は、熱性の変化でブルーのレンズがどす黒くなることはありました(H社の含水率40%のレンズ。今は無くなりました。)が、最近の、特に使い捨てのように、使う期間が短めのレンズで起こるのが不思議です。

 


コンタクトを買うところについてのアンケート [コンタクトの話]

コンタクトを買うところについてのアンケートをしているのですが、選択項目の「その他」に2票頂いております。それってどこで手に入れてるの?知り合いからもらってるとか???? わかりません。誰か教えてください。

https://www.so-net.ne.jp/mondo/halldic/view_question.jsp?mid=118739


コンタクトレンズで医療補助が受けられる場合 [コンタクトの話]

健康保険とは別ですが、こういった制度もあります。自治体によって対応が異なりますので、お住まいの市役所等にご確認下さい。

 

コンタクトレンズの代金は戻ります!

・・・なお、コンタクトレンズも(弱視治療用の眼鏡も!!)医療用と認められれば、
購入した代金の何割かが戻ります。
通常、大人のコンタクトレンズや眼鏡は医療用ではありませんので、
自己負担です。

でも、子どもの場合は、視力を上げるためにコンタクトや眼鏡をしていると
証明できれば、『医療用』になります

医療用と認められれば、代金が何割か戻ってきたりします。
(金額は健康保険組合によって異なります。)

これには、各社が所属している健康保険組合などに申請が必要です。
組合でも審査があり、保険組合の担当の方に何度も説明したりしなければならず、
結構大変だったりします。

国民健康保険(?)は申請が通りにくかったりするみたいです。

ラビ子も1枚目だけ申請して、
いくらか戻ってきました。
ラビ子の申請した組合の場合は、片目ずつ上限が決められていて
その7割が戻ってきました。

上限は1枚につき15000円くらいだったと思います。
(眼鏡だと2枚分だから、1つにつき上限は30000円みたいです。
眼鏡で矯正できないくらい悪いからコンタクトを(片目だから1枚だけ)使用しているのに
全額戻ってこないなんて、ずるーい!と思いました。)

15000円の7割で10000円くらいだったかな。
あとの3割は自治体から戻ってきましたので実質、15000円くらい戻ってきました。
自治体は、健康保険組合の支払証明があればすぐに
3割分をバックしてくれました。
なんとあっさり・・・。

しかし!1回目の申請時に、2回目からの申請について確認するのを忘れてしまい、
2枚目以降は申請していません。

紛失や破損などの場合に保険が適用になるのかどうか分かりません。

健康保険組合により違うようです。
1年に●枚までOKというところや、サイズの変更があった場合はOKなどがあるようです。

今年は10枚以上破損したり、紛失したりしてるので、
戻ってきたらかなりの金額になります。
はー。

腰の重い、ラビ子父はなかなか行動してくれません。
(どうでも良いと思っているのかなー。うちはリッチじゃないのになぁ・・・。)
なんとかお願いして実行してもらわなければなりませんね。
これも、これからずっと続くことですからね!!

って、申請などしなくてもすんなり子どもの眼鏡やコンタクトは『無料』にして欲しいものです。
厚生労働省の方!たのみますよ~!!!

(以上、TB先ブログより引用)


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